情シスのアウトソーシングおすすめ15選|費用相場と選び方を解説
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情シスとは、情報システム部の略称です。
近年のDXやシステムの高度化・複雑化にともない、企業における情シスの役割は年々拡大しています。しかし人材不足により、専任の情シスを配置することが困難な企業も多いのではないでしょうか。
情シス業務をアウトソーシングすることで、システムの安定運用と社内の業務改善につながります。
本記事では情シスアウトソーシングの費用やおすすめサービス、選び方を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 情シスアウトソーシングサービスの種類と選び方
- 情シスアウトソーシングのおすすめサービス
- 情シスアウトソーシングならFammアシスタントオンラインがおすすめ
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- 1 情シスのアウトソーシングサービスおすすめ15選
- 1.1 Fammアシスタントオンライン(株式会社Timers)
- 1.2 情シス代行パック(エイネット株式会社)
- 1.3 クラウドSE(株式会社Gizumo)
- 1.4 トータルITヘルパー(リップル株式会社)
- 1.5 Kaetec(ジェイズ・テクノロジー株式会社)
- 1.6 シスクル(DXER株式会社)
- 1.7 情シスサポートサービス(アイチーム)
- 1.8 シェアード社員(ユナイトアンドグロウ株式会社)
- 1.9 情シスSAMURAI(クロス・ヘッド株式会社)
- 1.10 RICOH 情シスおまかせパック(リコージャパン株式会社)
- 1.11 フレクシーサポート(フレックシステムズ株式会社)
- 1.12 ReSM plus(株式会社DTS)
- 1.13 IT顧問 情シス君(株式会社デジタルハック)
- 1.14 情シスフォース(DeepApex株式会社)
- 1.15 ION(株式会社コンピュータマネジメント)
- 2 情シスのアウトソーシングとは
- 3 情シスのアウトソーシングサービスに依頼できる仕事内容
- 4 情シスアウトソーシングサービスのタイプ
- 5 情シスアウトソーシングの費用相場
- 6 情シスアウトソーシングサービスの比較ポイント
- 7 情シスアウトソーシングサービスの選び方
- 8 情シスアウトソーシングで業務改善につなげよう
情シスのアウトソーシングサービスおすすめ15選
情シスアウトソーシングのおすすめサービスを15社紹介します。
- Fammアシスタントオンライン(株式会社Timers)
- 情シス代行パック(エイネット株式会社)
- クラウドSE(株式会社Gizumo)
- トータルITヘルパー(リップル株式会社)
- Kaetec(ジェイズ・テクノロジー株式会社)
- シスクル(DXER株式会社)
- 情シスサポートサービス(アイチーム)
- シェアード社員(ユナイトアンドグロウ株式会社)
- 情シスSAMURAI(クロス・ヘッド株式会社)
- RICOH 情シスおまかせパック(リコージャパン株式会社)
- フレクシーサポート(フレックシステムズ株式会社)
- ReSM plus(株式会社DTS)
- IT顧問 情シス君(株式会社デジタルハック)
- 情シスフォース(DeepApex株式会社)
- ION(株式会社コンピュータマネジメント)
Fammアシスタントオンライン(株式会社Timers)
Famm アシスタントオンラインは、IT関連業務を始めとする幅広い業務に対応するオンラインアシスタントサービスです。
予算に合わせて必要なときに必要な業務だけを委託できる点が特徴です。登録されたアシスタントには大手企業での実務経験者も多く、専門スキルや幅広い業務経験を持つアシスタントが多数在籍しています。
初月40,000円からのリーズナブルな料金で、最適なハイスキルな人材をアサインしてもらえることも魅力です。
情シス業務だけでなく、Webサイト運用やWebデザイン、経理や秘書など幅広い業務に対応しており、複数の領域の業務をまとめての委託も可能です。アシスタントとはNDA(秘密情報保持契約)を結んでいるので、情報管理も安心です。
業務範囲
- データベース構築
- サーバー保守
- Webデザイン
- Webサイト移行
- SNS運用代行
- 広告運用サポート
- 事務業務
- 経理サポート など
費用感
3カ月プラン:90,000円/30時間
6カ月プラン:87,000円/30時間
12カ月プラン:84,000円/30時間
※初月は40,000円/20時間で提供
※税抜き価格
情シス代行パック(エイネット株式会社)
情シス代行パックは、社内ヘルプデスク業務を中心に定額制でシステム関連業務を委託できるサービスです。
PC・ソフトウェア操作からベンダー・メーカー調査、ネットワーク調査まで、IT関連の10種類の業務から必要なメニューを選んで委託が可能です。すべての業務にハイスキルな社内エンジニアが対応しているため、高い業務品質が期待できます。
チーム内の情報を専用データベースで管理している点や、属人化防止のために複数人のチーム体制で業務を遂行する点も同サービスの特徴です。運営会社がISO27001を取得しているため、安心して業務を依頼できます。
業務範囲
- 社内ヘルプデスク
- PC設定・トラブル対応
- ITコンサルティング
- セキュリティ導入サポート
- ネットワークトラブル対応
- ITツール・アプリ導入サポート
費用感
- ベーシック:40,000円/月
- スタンダード:80,000円/月
- プラチナ:120,000円/月
クラウドSE(株式会社Gizumo)
クラウドSEは社内IT業務に特化して幅広い業務に対応する、サブスク型のアウトソーシングサービスです。
基本的に単月契約のためプランを見直しやすく、業務を時間単位で委託できる柔軟さが特徴です。プランはITの困りごとに対応するプラン、ツール・ITの管理運用を任せられるプラン、Webサイトやサーバー構築を委託できるプランの3つから選択できます。
スタンダードプラン以上で、コンサルタントによる課題解決提案の依頼も可能です。
チーム制で業務に対応するため、システム運用の安定化と属人化解消の効果が期待できます。
業務範囲
- アカウント管理
- ヘルプデスク
- ITコンサルティング
- サイト・サーバー保守
- PC初期設定
- システム連携・構築
- サーバー構築・保守運用
- IT資産管理
- キッティング(オプション) ほか
費用感
- アドバイザリー:49,000円/月
- スタンダード:98,000円/月
- プロ:225,000円/月
トータルITヘルパー(リップル株式会社)
トータルITヘルパーは、導入実績42,000社以上の実績を持つ情シス代行サービスです。
解決率97%の高い技術力と問題解決力を武器に、インフラ構築から社内ヘルプデスクまで、専門教育を受けたスタッフが随時待機し問題解決に対応してくれます。
IT総合商社であるグループ企業がサーバーやネットワーク、複合機、ビジネスフォンなどの多様な機器を扱っているため、オフィス業務のIT機器全般に対応可能です。
問い合わせから平均30分以内のスピード対応(リモート・対面)をしてくれる点も同サービスの魅力です。
業務範囲
- ヘルプデスク
- OA機器管理・キッティング
- アカウント・ライセンス管理
- コンサルティング
- IT資産などの情報管理
- ネットワークトラブル対応 ほか
費用感
- ヘルプデスク:2,000円~/PC1台
- 情シス代行:3,000円~/PC1台
- プレミアム:5,000円~/PC1台
- カスタマイズ:要見積もり
Kaetec(ジェイズ・テクノロジー株式会社)
Kaetecは、経験豊富なITスペシャリストによる情シストータルサポートです。東証プライム上場「セグエグループ」のシナジーを活用した課題解決力が強みです。
MS365やGoogle運用、PC・業務用ツール運用、ネットワーク・サーバー運用まで、従量課金制でトータルサポートを受けられます。また、必要な業務を組み合わせての委託も可能です。
有資格者の多い同社採用のITスペシャリストたちがノンコア業務を担当するため、スムーズな業務連携が期待できます。
同サービスはITよろず相談やコンサルティングにも対応しているため、DXの相談先がない企業にもおすすめです。
業務範囲:費用感
- 情シス適正調査:300,000円~
- MS365/Google運用:16,000円~
- 業務用ツール運用:24,000円~
- PC総合運用:77,500円~
- ネットワーク/サーバー運用:100,000円~
シスクル(DXER株式会社)
シスクルは、「従業員の1人」として情シス業務のフロー構築から運用まで、各プロセスに対応する情シス代行サービスです。
オンラインコミュニケーションによる対応スピードの速さ、IT定常業務のナレッジ化に定評があります。手順化されていない業務についても、豊富な支援実績にもとづき柔軟に対応してもらえる点が魅力です。
同サービスではソフトウェア台帳、デバイス台帳の機能を搭載したソフトウェア「Syskul App」を無料で利用できます。ツールにより入退社の申請やSaaSの個別アカウント管理、デバイスの貸与情報なども一元管理できるため、業務をスマート化したい企業におすすめです。
業務範囲
- アカウント発行
- ヘルプデスク
- キッティング ほか
費用感
- Lite:15,000円~/月
- Pro:138,000円~月
- カスタマイズ:要問い合わせ
情シスサポートサービス(アイチーム)
情シスサポートサービスは、準委任契約でコーポレートIT(社内情報システム)関連の仕事全般を担うサービスです。
ヘルプデスク業務では、契約時間内の問い合わせであれば無制限で対応してもらえます。
また、システムの企画から構築まで一貫して対応してもらえることも同サービスの魅力です。年間計画策定支援やPM対応も委託でき、現状の業務課題をヒアリングのうえ、企画したシステムを年間計画に落とし込んでくれます。
契約プランは、障害対応とヘルプデスクに特化したプランから、セキュリティ対策やIT資産管理、サーバー監視に対応するプランまで、3段階から選択が可能です。
業務範囲(例)
- 年間計画策定支援
- 定例会・月次報告書
- Windowsアップデート
- ソフトウェアアップデート
- ファームウェアバージョンアップ
- IT資産棚卸サポート
- ヘルプデスク
- 障害切り分け・対応
- ウイルス感染状況監視
- 死活監視 など
費用感
- ヘルプデスク:80,000円/月
- スタンダード:244,000円/月
- カスタム:350,000円/月
シェアード社員(ユナイトアンドグロウ株式会社)
シェアード社員は、準委任契約で情シス業務を提供するアウトソーシングサービスです。
同サービスでは課題と予算に合わせて、3時間~3年間の時間単位でサービスを提供しています。クライアント企業の従業員として、経営戦略策定からヘルプデスク業務まで業務を限定せず、時間内でできることを提供する点が特徴です。
さまざまな企業での業務ローテーションを経験し、他社の事例や最新の知見を把握するスタッフがスクラムを組むため、高い業務改善効果が期待できます。時間当たりの料金は、スタッフのスキルレベルに応じて決められていることも注目すべきポイントです。
業務範囲(例)
- システム活用コンサルティング
(IT中長期計画策定/IT課題整理/内部統制/開発支援) - システム運用代行
(インフラ整備・運用改善/サービスデスク)
費用感(目安)
- ヘルプデスク・運用改善:
3,500~6,000円/h - インフラ設計・構築・運用改善:
6,000~8,000円/h - サーバー設計・構築:
6,000~8,000円/h - 情報セキュリティ・ISMS:
8,000~12,000円/h - システム開発:
8,000~20,000円/h - コンサルティング・PJマネージング:
12,000~33,500円/h
情シスSAMURAI(クロス・ヘッド株式会社)
情シスSAMURAIは、30年以上の業務実績を持つ業務改善・情シスアウトソーシングサービスです。
リモートワークのPCセットアップからシステム導入時のプロジェクト管理業務まで、幅広い業務の委託が可能です。同サービスでは月額プランを設けず、企業のDX課題ごとに複数名のチームを編成し、オンサイトとリモートを組み合わせたサポートを提供しています。
高い技術力に加え、相談から最短2週間で業務の引継ぎができるスピード対応も同サービスの強みです。
システムに関わるよろず相談も実施しているので、業務改善の方法を模索している企業におすすめのサービスです。
業務範囲
- ヘルプデスク
- PCキッティング
- アカウント管理
- システム運用
- 改善支援
- IT企画
- 情シスコンサルティング ほか
費用感
要問い合わせ
RICOH 情シスおまかせパック(リコージャパン株式会社)
RICOH 情シスおまかせパック は、ハードウェア・ソフトウェアを問わず幅広い機器やシステムに対応する情シスアウトソーシングです。
ヘルプデスクが保守サービスと連携して業務に当たるため、スピーディーな問題解決が期待できます。また端末管理ポータルサイトを設置し、社内のソフトウェアや端末の情報を一元管理できる体制を構築してくれることも同サービスの特徴です。
安価な月額基本料金で、月5回までのヘルプデスク利用と資産管理ツール3ライセンス付きのパックメニューを利用できる点も魅力です。
業務範囲
- 障害切り分け
- 操作問い合わせ・操作代行
- IT環境相談
- 端末管理
- 運用支援
- デバイスセキュリティ
費用感
スタンダード:3,900円/月
RICOH kintone plus:6,500円/月
フレクシーサポート(フレックシステムズ株式会社)
フレクシーサポートは、ひとり情シスなどの中小企業の課題解決に特化した情シス代行サービスです。
社内ITヘルプデスク業務を中心に、月額10,000円からの安価な定額制料金で社内のIT業務を丸投げできることが特徴です。必要な業務を必要なだけ都度依頼できるため、費用に無駄が生じません。
同サービスには業務システムやサイト制作、AWS構築、サーバー構築など、自社向けのカスタム開発も委託できます。
また、インシデントが発生した後はフィードバックを収集し、業務改善にも尽力してくれます。ISMSとPマークの認証も取得しているため、安心して業務の委託が可能です。
業務範囲
- 社内ヘルプデスク
- キッティング
- アカウント管理
- 保守運用・トラブル対応
- リモートオペレーション
- IT資産管理
- ITよろず・伴走支援(相談・アドバイス)
- セキュリティ教育 ほか
費用感
10,000円~/月
ReSM plus(株式会社DTS)
ReSM plus(リズムプラス)は、社内ヘルプデスクとFAQシステムを併用で導入できる情シス代行サービスです。
社内ヘルプデスクでは、経験豊富な専用オペレーターに回数無制限で問い合わせが可能です。
また、ヘルプデスクで受けた問い合わせがFAQシステムに追加されていくため、システムにナレッジが蓄積され、自己解決の精度を高められます。FAQシステムのリリース時には初期FAQの作成サポートを得られることも魅力です。
社内問い合わせのうち約8割がReSMplusだけで解決できた導入事例もあることから、同サービスは「同じような問い合わせが多い」「既存のFAQシステムがあまり利用されていない」企業に向いているといえます。
業務範囲
- ヘルプデスク
- FAQシステム構築・運用
- ※以下オプション
- システム作業代行
- PCキッティング
- IT資産管理
- システム運用管理
費用感
要問い合わせ
IT顧問 情シス君(株式会社デジタルハック)
IT顧問 情シス君は、中小企業のITサポートに特化した情シス代行サービスです。
プロジェクト単位とスポットいずれにも対応し、日常的なセキュリティ対策からシステム開発やWebサイトの保守・運用、IT資産管理まで幅広い業務を委託できる点が特徴です。業務項目が100種類以上に細分化されているため、必要な業務だけを無駄なく依頼できます。
また、多数のコンサルタントやプロジェクトマネージャーが在籍し、インフラ設計のような上流工程からプロジェクトに携われることも同サービスの魅力です。
各プロジェクトにはコンサルタントとマネージャー、業務サポーターの3層体制で取り組むため、的確かつ迅速な対応が期待できます。
業務範囲
- セキュリティ対策
- IT資産管理
- キッティング
- ヘルプデスク
- ドキュメント整備
- インシデント対応(スポット)
- 業務改善
- システム開発
- Web保守・運用
費用感(料金例)
- スポット依頼:50,000~100,000円/月
- 情シス業務全般:200,000~400,000円/月
- 運用改善・環境改善込み:500,000円~/月
情シスフォース(DeepApex株式会社)
情シスフォースは、高い技術力とコストパフォーマンスに定評がある情シスアウトソーシング・BPOサービスで、システム開発も別途見積りで依頼できます。
経験豊富なITコンサルタント兼エンジニアが専任制で業務を遂行するため、困りごとの相談がしやすい点がメリットです。
多様な企業のサポート実績により蓄積されたノウハウを持ち、企業の課題抽出や解決方針の立案など、企画業務に対応できることも同サービスの強みです。依頼者側で課題が明確化できていない場合でも、支援を行う中で適切な方向性へと誘導してくれます。
相談後、最短3営業日から業務を開始できるスピード感も魅力です。
業務範囲
- ITコンサルティング・DX
- 社内IT化
- ゼロトラスト構築
- 情報セキュリティ
- サーバー管理
- ネットワーク管理
- PCキッティング
- ヘルプデスク
費用感
- 1日1時間:80,000円/月
- 1日2時間:160,000円/月
- 1日4時間:280,000円/月
- 1日8時間:480,000円/月
- 1日20時間:300,000円/月
- 1日40時間:560,000円/月
- 1日60時間:780,000円/月
ION(株式会社コンピュータマネジメント)
IONは、企画・要件定義などの上流工程からインフラ構築、システム運用・保守まで一貫して対応する情シス代行サービスです。
同サービスではデザイン以外のIT関連業務全般を委託でき、サーバー構築を始めとするITインフラ構築・運用支援も依頼できます。
独立系Sierとして、仮想化やプラットフォームのスキルが豊富な開発人材と、経験豊富なコンサルタントやPM、リーダーが多数在籍していることが強みです。現場の実務にはPMで10年以上、SEで約5年以上のプロジェクト経験を持つ人材をアサインしてくれます。
また、依頼者自身が気づけない潜在ニーズの掘り起こしも得意とし、企業成長につながるITサービスやシステムを提案してくれる点も魅力的です。
業務範囲
- システム企画・要件定義
- 既存システム運用・保守
- インフラ構築・運用・保守
- Microsoft365導入・活用支援
費用感
- システム企画・要件定義:12,500円/h
- 既存システム運用・保守:600,000円~/月
- インフラ構築・運用・保守:600,000円~/月
- Microsoft 365導入・活用支援:400,000円~
情シスのアウトソーシングとは
情シスのアウトソーシングとは、企業における情報システム関連業務のすべて、または一部を外部委託することです。
情シスの業務はヘルプデスクや問い合わせ対応のほか、システムの保守や運用に関わるテクニカルな領域まで多岐にわたります。さらに近年はIT技術の進化が速く、情シスに求められる知識や技術領域が拡大する傾向にあります。
しかし人手不足で十分な専任の情シスを配置できず、いわゆる「ひとり情シス」や総務部門などで兼任する企業も少なくありません。「ひとり情シス協会」の調査によると、中小企業の76%が兼務型ひとり情シスであり、92%が情シスの人手不足を感じているといわれます。
社内に情シスのリソースと知見が不足する企業が増えたことを背景に、近年情シスのアウトソーシングが注目を集めています。
情シスのアウトソーシングサービスに依頼できる仕事内容
情シスのアウトソーシングサービスに依頼できる業務は以下のとおりです。
- キッティング(機器の設定)
- ヘルプデスク・カスタマーサービス
- セキュリティ対策
- システム開発・保守・運用
- コンサルティング
キッティング(機器の設定)
IT機器のキッティング業務はアウトソーシングサービスに委託できます。
キッティングとは、デジタル機器の初期設定やデータ移行、ソフトのインストールなどの作業のことです。キッティング業務は、入社や異動のある時期に多く発生するため、情シス担当に業務負担が集中してしまいます。
しかし、アウトソーシングサービスなら繁忙期のみの業務委託が可能なため、活用すれば担当者の業務量平準化と負担軽減が可能です。また、専門知見の豊富な会社にキッティング業務を委託すれば、より正確・迅速な作業が期待できます。
ヘルプデスク・カスタマーサービス
ヘルプデスクやカスタマーサービス業務もアウトソーシングできる業務の一つです。
社内外の問い合わせ対応やトラブル対応のような非定常業務は、情シス担当者に負担がかかりやすい業務です。情シス担当が突発的な対応に追われれば、本来行うべき定常業務が滞ってしまうこともあるでしょう。
しかし、アウトソーシングサービスで社内外の問い合わせに対応してもらえれば、担当者は定常業務や専門性の高い業務に注力でき、計画的な業務遂行が可能になります。
セキュリティ対策
社内システムのセキュリティ対策のうち、以下の業務はアウトソーシングが可能です。
- アンチウイルスやファイアウォールの管理
- セキュリティポリシーの策定
- 脆弱性対策やセキュリティ監視
- セキュリティ侵害への対応
- 従業員のIT教育やトレーニング
手口が年々巧妙化するサイバー攻撃への対策や、社内からの情報漏洩を防ぐゼロトラスト構築などに対応するために、情シスは常に最新の技術にキャッチアップしなければなりません。
アウトソーシングサービスの活用により、自社担当者の負担を削減しながら最新のセキュリティシステムを構築できます。
システム開発・保守・運用
社内システムの開発や保守・運用業務の全部、または一部をアウトソーシングサービスへ委託できます。
現代の高速化したビジネスには安定した通信とサーバー稼働が不可欠です。しかし情シスが兼任の場合はネットワークやサーバーの知見が不足し、システムを最適化できない可能性もあります。
アウトソーシングサービスを活用すれば、最新のサーバーやネットワーク構築手法で自社システムの構築を委託できます。システムやネットワークの環境構築から運用までを一貫して委託できるほか、保守・運用のみの委託や、エンジニア常駐による構築・運用などの委託も可能です。
コンサルティング
IT・DXコンサルティングを提供するアウトソーシングサービスもあります。以下は情シスアウトソーシングで行われるコンサルティングの一例です。
- 業務効率化のための業務プロセス改善提案
- 情報管理の改善提案
- クラウド化の相談
- セキュリティ対策の相談
- システム導入・リプレイス
- システム導入後のアドバイス
- 社内のIT化、教育
- 開発委託先や開発の相談
システム開発・運用の方向性やDXの進め方を相談しながら、サービス会社と連携してシステムの最適化を図れます。
情シスアウトソーシングサービスのタイプ
情シスアウトソーシングサービスに委託できる業務は多岐にわたり、サービスごとに特色や強みを持っています。情シスアウトソーシングサービスのタイプはおおむね以下のように分類できます。
- 幅広い業務に対応可能なタイプ
- ヘルプデスク業務に強いタイプ
- システム開発・運用に強いタイプ
一つずつ見ていきましょう。
幅広い業務に対応可能なタイプ
SE業務代行やヘルプデスク、IT機器保守、IT資産管理などの情シス業務全般に対応できる総合型のサービスです。総合型のサービスは以下のIT定常業務のサポートも得意としていることが一般的です。
- ドキュメント整理
- 情報の適切な管理・保管
- ツール導入支援
- セキュリティ対策構築支援
総合型のアウトソーシングサービスには、情シス業務すべて、あるいは社内の知見が不足する領域だけの委託も可能です。人材不足のひとり情シスの企業や、社内SEがいない企業に多く利用されています。
ヘルプデスク業務に強いタイプ
社内外の問い合わせ対応など、ヘルプデスク業務に特化したサービスもあります。
FAQシステムを併せて導入できるサービスや、問い合わせ内容や数を一元管理できるサービスもあり、活用すればヘルプデスク業務の省人化に役立ちます。
ヘルプデスクに強いサービスは、社内情シス担当の知識でカバーできない業務がある企業や、従業員の問い合わせ対応でコア業務に手が回らない企業で多く利用されています。
システム開発・運用に強いタイプ
もう一つのタイプは、システム開発や運用、ネットワーク構築に強みを持つサービスです。
基幹システムの監視やサーバー・ネットワーク管理に専門性を持つサービスや、ハイスキルなSEが多く在籍し、新しいソフトウェアの開発を設計段階から委託できるサービスもあります。
開発・運用に強いサービスは、大規模システムを運用する企業に多く導入される傾向にあります。
情シスアウトソーシングの費用相場
情シスアウトソーシングの費用相場は以下のとおりです。
【中小企業の場合】
対応業務
費用相場
ヘルプデスク業務メイン
50,000〜100,000円/月
IT定常業務のサポート
50,000~100,000円/月
システム開発・運用
100,000~500,000円/月
【大企業の場合】
対応業務
費用相場
ヘルプデスク業務メイン
300,000〜600,000円/月
IT定常業務のサポート
200,000~400,000円/月
システム開発・運用
1,000,000円~/月
上記はあくまで目安であり、実際には工数に応じて費用が異なります。
情シスアウトソーシングサービスの比較ポイント
情シスアウトソーシングサービスを比較するポイントは以下のとおりです。
- 対応できる業務や規模の幅広さ
- サービス提供の柔軟性
- 技術力や課題解決力
対応できる業務範囲や規模の幅広さ
対応できる業務範囲やプロジェクト規模はサービスごとに異なるため、対応する業務範囲や専門領域、プロジェクト規模を比較しましょう。
大規模プロジェクトの開発・運用を委託する場合は、エンジニアに大規模案件経験があるか、エンジニアの人数も揃っているかチェックが必要です。一方でIT機器やWebサイトの保守業務を委託したい場合は、専門業務に対応できる範囲でサービスを比較する必要があります。
サービス提供の柔軟性
サービス提供の柔軟性も、情シスアウトソーシングサービスの重要な比較ポイントの一つです。
たとえば必要な業務だけを委託できるのか、主要都市以外にも出張サポートしてくれるのかといった条件です。豊富な業務メニューから選択して組み合わせられるサービスであれば、柔軟性の高いサービスが期待できます。
また繁忙期のみなど、必要なタイミングのみ業務を委託できるかどうかも、サービスの柔軟性を比較する重要なポイントです。
技術力や課題解決力
技術力や対応力などの課題解決力も、サービスを比較する際の大切なポイントです。
まず、リソース不足に対する業務代行を依頼したいのか、不足する技術を補完したいのか、課題の可視化や解決提案を依頼したいのか、自社が重きを置くポイントを明確にしましょう。
そして在籍エンジニアの数や経歴、PMやコンサルタントの実績を比較し、自社に最適なサービスを検討することが大切です。
情シスアウトソーシングサービスの選び方
自社に合う情シスアウトソーシングサービスの選び方は以下のとおりです。
- 自社に必要なサポートを受けられるか
- コストパフォーマンスは適切か
- 十分なセキュリティ体制があるか
- 自社の業種や企業規模の実績はあるか
自社に必要なサポートを受けられるか
自社が受けたいサポートに対応しているサービスを選ぶことが大切です。
情シスアウトソーシングサービスは、常駐、定期訪問、リモート、オンサイトの形態に分かれているため、自社が求めるサービス形態で提供されるかチェックする必要があります。
たとえば、大規模なインフラ整備が必要な企業やIT機器を新規導入する企業は、常駐や定期訪問によるサポートが望ましいです。
一方、IT定常業務のサポートが中心であれば、オンラインで柔軟に対応できるサービスが適しており、コストパフォーマンスも高められます。
適切に選択するには、事前に情シス業務の要件を明確にしておくことが大切です。
コストパフォーマンスは適切か
料金の安さだけにとらわれず、サービス内容とのバランス、コストパフォーマンスの確認も重要です。
たとえば、システムの導入・運用・保守まで一貫して請け負うサービスの場合、料金が高額になる代わりに工程間のコミュニケーションが円滑になるため、業務効率とコストパフォーマンスの向上が見込めます。
一方、特定の工程のみを委託したい場合は、無駄のないリソース提供が可能か確認が必要です。以下のポイントでサービスをチェックしましょう。
- プランに不要な業務が含まれていないか
- 追加料金は発生しないか
- 内製化するより業務を効率化できるか
十分なセキュリティ体制があるか
情シス業務をアウトソーシングする際は、自社の機密データを外部人材が扱うため、セキュリティ体制の盤石さが問われます。
データに触れる人数が増えるほど、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクが高まるため、バックアップやデータ管理体制、情報取り扱いのポリシーが明確なサービス会社を選ぶことが大切です。
サービスを選択する際には以下のポイントでチェックしましょう。
- プライバシーマークやISO27001などの認証を取得しているか
- スタッフに十分な情報セキュリティ教育がなされているか
自社の業種や企業規模の実績はあるか
自社の業種や同等規模のサービス提供実績があるサービスを選びましょう。
自社の業態に似たサービス実績が豊富なサービス会社であれば、自社の課題解決につながる提案をしてくれる可能性が高いです。
サービス会社のホームページに掲載された導入実績や顧客のレビューなどを参考に、自社に似た課題を解決した導入事例を探しましょう。自社と似た事例を参照すれば、情シスアウトソーシングの導入効果をイメージしやすくなります。
情シスアウトソーシングで業務改善につなげよう情シスアウトソーシングサービスは、情シスのリソースや知見が不足する企業において、DX推進やシステム運用の円滑化に効果を発揮します。
アウトソーシングでITノンコア業務のリソースを確保すれば、自社担当者を戦略的IT業務に専念させ、事業の成長につなげることも可能です。
情シスをアウトソーシングするなら、Fammアシスタントオンラインがおすすめです。初月40,000円からのリーズナブルな料金で、必要なときに必要な業務のハイスキル人材を活用できます。情シスの業務改善を図りたい方は、ぜひご検討ください。
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